第1章 「春」~出会い~
太陽「お前、ちょっと歌ってみろよ。」
ひま「へっ…?」
思ってもいない発言に私は驚いた。
太陽「へっ…?じゃなくて、少し歌ってみろって!歌ってる人がいるのといないのでは、結構違うからさ。」
太陽君はそう言いながら、弾く準備をしている。
ひま「え、えぇ~!?でも私、歌下手だし…、何歌ったらいいか分からないし…」
太陽「ちょっとだけでいいんだって!んじゃ、かえるのうたならいいだろ?」
ひま「かえるのうたなら、分かるからいいけど…。本当に下手くそだから、笑わないでね?」
太陽「わかった、わかった!絶対笑わないから、んじゃ、始めからいくぞ。」
太陽君はピックを持って、私にスタートの合図をおくった。
太陽「1、2、3、4…」