第4章 「冬」~別れ~
ひま「ひっく、うぇ…。」
私はただ泣くことしかできなかった。
それを見た太陽君は、
太陽「わ…、笑えよ…。」
ひま「え…?」
太陽「…オレ、わ、笑って…、るほうが、好き…だ。」
そう言うと太陽君は苦しい中でも、私に笑ってみせた。
私もつられて、笑顔になる。
太陽「嫌な、ことが、あって、どう、しても、頑張れ…、ない時は、あれを…、見て、な。」
太陽君は、窓の外を指差した。
外には夕日が映っている。
ひま「あれって、太陽のこと…?」
太陽「そう、だ。オレが、死んでも、いつも、ひ、光を照ら、して、いるから…、な。」
ひま「太陽君、もう…、もう喋らないで…!」
太陽「オレ、ひま、わりに…会えて、本当、に…よかった…。」
太陽君の目から、涙がこぼれ落ちる。
太陽「い、今まで…、あり…がとう。」
そう言うと、太陽君はゆっくりと目をとじた。