第4章 「冬」~別れ~
私が歌い出すと、突然ギターの音が止まった。
ひま「♪~…、あれ、どうした?」
太陽「……。」
太陽君はうつむいて、何もしゃべらない。
ひま「ちょっと、急にどうし……太陽君!?」
よく見ると太陽君は、肩で息をし、呼吸がとても苦しそうだ。
額にはじんわり汗をかいている。
ひま「太陽君、しっかりして!」
私は太陽君の肩を揺らして言った。
太陽「だ、大丈夫だよ…。はぁ、はぁ…。」
太陽は苦しそうにそう言うと、そのまま気を失い、ベッドに倒れ込んでしまった。
ひま「太陽君!!」
私は、ただ太陽君の名前を呼ぶことしかできなかった。