第4章 「冬」~別れ~
私は車椅子を止めて、そう言った。
太陽君は「ん、何?」と言って、振り向く。
振り向いた太陽君と目があってしまった。
ひま「!!」
緊張で固まる私。
太陽「急に黙って、どうかしたか?」
ひま「……。」
太陽「おい!」
ひま「!」
気がつくと、太陽君が心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
太陽君との距離は、ほんの数センチ。
恥ずかしさのあまりうつむいてしまった。
太陽「大丈夫か?今日、お前の様子が変だけど…。」
ひま「そ、そうかな?いつも通りだよ、いつも通り~♪」
私はニコニコ笑ってごまかした。
「あぁ私、完全に恋の病かかっちゃったみたい…。」