第1章 「春」~出会い~
病院に着いた私は、プリントと楽譜を持って、先生に教えられた太陽君の病室に向かった。
コンコン…
ひま「失礼します。」
「…ん?誰?」
ひま「あっ、今日から太陽君と同じクラスになった、木野ひまわりです。よろしく。」
私は、少し緊張気味に自己紹介をした。
するとその少年は、ニッと笑って
「オレは太陽、よろしくな!」
太陽のような眩しい笑顔で、私の緊張はほぐれた気がした。
ひま「えーと早速…、これ今日のプリントね。あっ、そういえばさっき公園でギター弾いてたよね?」
太陽「え!?ま、まぁ…弾いてたけど、聴いてたのか…?」
太陽君はまだ曲が完成していないせいなのか、恥ずかしそうに聞いてきた。
ひま「うん、聴いてたよ!すっごく綺麗な音色だった!また、聴きにきてもいい?」
太陽「はぁ?また聴きにくるのかよ!//てか何でお前、女なのにそんなにデカいの?」
太陽君は照れ隠ししているのか、話をそらそうとする。
ひま「えぇ?そりゃ、運動部だからかな?っていうか、何で背の話?」
太陽「何でもいいだろ。お前、ひまわりとか言ったっけ?ひまわりの種ばっか食ってデカくなったんじゃねーの?」
ひま「は、はぁ?ひまわりの種なんか食べてないし!私だって好きでデカくなったんじゃないのに~!」
太陽「だーいすきなのはー、ひーまわりのたねー♪ってか?笑」
ひま「も、もうバカにしてー!今日はもう帰る!あんたのギターなんて、聴きに行ってあげないからね~だ!」
自分が気にしてる背のことを言われて、とっても頭にきてしまい、病室を抜け出してきてしまった。
ひま「もう二度と行くもんか!!」
怒っていたせいかぐ~っと、お腹がなった。
その頃病室では、
太陽「ん?あいつ楽譜も届けてくれたんだ。少し、からかいすぎちゃったかな…。」