第1章 「春」~出会い~
放課後、プリントを持って太陽君がいる病院に向かった。
いつもとは違う道でちょっと、冒険した気分になった♪
桜の木が並ぶ公園の前を通ると、ギターの音色が聞こえてきた。
ひま「誰かギターの練習でもしてるのかな?それにしても、綺麗な音色…」
私は気がつくと、ギターの音色に導かれるように、自然と足が動いていた。
練習の邪魔をしてはいけないと思い、気づかれないように静かに聴いていた。
心がほっこりする音色でついつい、聴き込んでしまった。
気がつくとギターの音は聞こえなくなっていて、私は本来の目的を思い出した。
ひま「あっ、早くプリント届けに行かなきゃ!……ん?」
私はベンチに置いてあった楽譜を見つけた。
ひま「これって…、あっ、もしかして!」
私は病院へ急いだ。