• テキストサイズ

ひまわりと太陽

第3章 「秋」~すれ違い~


ひま「話って…?」

私は太陽君の目を見て聞いた。

太陽「実は、オレ……」

太陽は黙り込む。
少し間をおいてから、話始めた。

太陽「実はオレ…、あと2ヶ月しか生きられないんだ。はは、驚くよな。自分の命がもう終わっちゃうなんて。」

ひま「え…?」

太陽君は笑っていた。
でも、私にはそれは嘘の笑顔だと分かった。

ひま「なんでそんな、笑っていられるの…?」

私は太陽君に聞いた。

太陽「なんでだろうな…。オレもよく分からない。」

太陽の手がかすかに震えている。

ひま「手震えてるけど、大丈夫?」

太陽「え?あぁ、大丈夫、大丈夫…。」

太陽君の顔から作り笑顔が、消えた。

太陽「オレ、病気なんて簡単に治るんだと思ってた。まだ、死ぬなんて信じられねーよ…。」

そう言うと太陽君の目から、涙がこぼれていた。

太陽「オレ、まだ死にたくねーよ…。」

太陽君は、しゃくりあげながら泣いてた。

いつも強がっていた太陽君が、初めて弱みを見せた。

私はかける言葉が見つからず、太陽君が泣き止むまで、ただただ傍にいることしかできなかった。

/ 72ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp