第3章 「秋」~すれ違い~
突然、私が現れてびっくりしたのか、ギターを弾くのをやめた太陽君。
私は走ってきたこともあり、肩で息している。
ひま・太陽「「ごめん!!」」
ほぼ2人同時に頭を下げて言った。
ひま「え?なんで太陽君が謝るの…?」
私は頭を上げて、尋ねた。
太陽「オレ、お前にひどいこと言っちまって、すごい傷つけてしまったから…本っ当にごめん!!」
ひま「いや私こそ、うざいなんて言われて、また来ちゃってごめん…。」
私も太陽君に謝った。
太陽「いや、うざいなんて嘘だよ。オレがお前に本気で言う訳ないじゃん!」
太陽はニッと笑って言った。
ひま「なんだ、私てっきり本気で思ってるのかと思って、ずっと心配してて……。」
私は安心して腰がぬけてしまい、その場にしゃがみ込んでしまった。
太陽「お、おい!大丈夫か!?」
太陽は慌てて、私の傍に駆け寄る。
ひま「だ、大丈夫。大丈夫~。」
太陽「全然、大丈夫じゃないだろ。ほら、そこ座れ。」
太陽君は私をベンチに座らせてくれた。
隣に太陽君が座る。
そして太陽君は私に言った。
太陽「実は、話があるんだ。」