第3章 「秋」~すれ違い~
瑠璃は問題を解きながら、私に訪ねてきた。
瑠璃「そーいえばさ、太陽君には告ることにしたの?」
瑠璃は何でもお見通しのようだった。
私は今、思っていることを瑠璃に伝えた。
ひま「実は、イベントの時太陽君を誘おうかなー?って思ってて、クリスマスとか初詣とか…。」
瑠璃「いいじゃん!んで、その時に告るの!?」
ひま「…うん。」
考えただけで、顔が熱くなる。
本当に私に告白なんて出来るだろうか…?そう思っていると、瑠璃が
瑠璃「ひま、やるときは思いっきりやんなきゃダメだよ?後悔するのは自分なんだから!」
瑠璃は背中を押してくれた。
瑠璃「でも、まずは太陽君を誘うところからだねっ!」
ひま「うっ…、そこなんだよね…。」
私はいざとなると行動には移せなくて…、苦労したこともしばしば…。
すると、瑠璃はひとつ提案してきた。
瑠璃「んじゃさ、私を太陽君だと思って、ちょっと言ってみてよ!」
ひま「う、うん…。た、たたた太陽君。クリスマス、い、一緒に、どど、どこか行こう?」
私はガチガチに緊張して言ってしまった…。
おまけに噛みすぎて、何言ってるか分からない…。
瑠璃「ひま、大丈夫…?そんなに緊張してたら、逆に恐いよ?」
ひま「だ、だって~緊張するんだもん…。」
いつも通りって考えてても、気がつくと緊張してしまう…。
こんなんで、ちゃんと太陽君のこと誘えるのかな…?
と不安に思っていると、瑠璃が
瑠璃「とにかく、練習あるのみだよっ!私が練習相手になるから、一緒に頑張ろ!」
ひま「ありがとー!瑠璃~」
私は気がつくと瑠璃に抱きついていた。
瑠璃は少し照れながらも、「ほら、練習するよっ」と言っていた。
そして、放課後がやってきた。