第3章 「秋」~すれ違い~
太陽君のことなど、まだ何も知らない私は、いつものように学校で瑠璃と話していた。
ひま「おはよー。」
瑠璃「おはー。」
ひま「あれ?珍しいね~、遅刻じゃないなんて。」
瑠璃「たまには、私だって早く起きるよ!」
瑠璃は少し口を尖らせて言った。
ひま「ごめん、ごめん。ところで、数学の宿題やった?」
瑠璃「あぁー、すっかり忘れてたー!!」
ひま「もしかして、今日遅刻しなかったのは宿題しないで寝たから…?」
私が聞くと、瑠璃は少し間をあけて言った。
瑠璃「……その通りです…。」
瑠璃は恥ずかしそうに返事した。
ひま「やっぱり!そうだと思った!笑」
瑠璃「でも、この問題ならすぐ終わりそう。」
さすが瑠璃!
勉強が苦手な私とは大違い。
すらすらと問題を解いていった。