第2章 「夏」~想い~
ひま「え、えぇ~~~!?」
私はとても驚いた。
「私が太陽君のことが好き!?」
意識しただけで、胸がドキドキする。
おまけに顔が、段々熱くなっていくのを感じた。
瑠璃「ひま、大丈夫!?顔真っ赤だよ?」
瑠璃はわたわたしている。
ひま「だって瑠璃が突然、私が太陽君のこと、す、すすす…好きって…言うから……//」
動揺のあまり、話すにつれて声が小さくなってしまった。
瑠璃「ひまは、分かりやすいな~。」
頬杖をついて、ニヤニヤしている瑠璃。
照れてうずくまっている私を見て、瑠璃がまたびっくりすることを言ってきた。
瑠璃「告白しちゃいなよ~!」
ひま「無理無理無理無理~!」
と言いながら、立ち上がり後ずさりする私。
瑠璃「ひま、来年3年生になったらまたクラス替えあるんだよ?それで違うクラスになったら、あまり話せなくなるよ?」
クラス替えがあることを、すっかり忘れていた。
「でも、告白なんて私には到底無理…。」
「私にはそんな勇気はないし、絶対告白が成功するわけじゃないから…。」
私がそう思っていると、瑠璃が言った。
瑠璃「私は、告るか告らないかはひま次第でいいと思う。
でも、さっきの線香花火みたいに、時間はあっという間に過ぎていく。
ずっと決断が出せないままでいると、
すぐ別れる時が来るかもしれないよ?」
そうか、いつまでも高校生じゃないんだ。卒業したら、こうやって瑠璃や太陽君に毎日会えなくなるかもしれない。
会えなくなると考えただけで、心がとても痛くなった。
ひま「わかった。告白するかしないかは、まだ分からないけど、自分で考えて答えを出してみるね!」
瑠璃「うん。でもひまが困った時は、今日みたいに言ってね?抱えこんじゃダメだよ?」
ひま「ありがとう!!」
「瑠璃が親友で本当によかった。」
私は心の底から思った。