第2章 「夏」~想い~
みんな、それぞれ花火を楽しんでいた。
打ち上げ花火をしてはしゃいでいる男子、手持ち花火をしながら「綺麗だね~」と言っている女子。
「良かった、太陽君も楽しいみたい。」
私は男子と楽しそうに花火をしていた太陽君を見つけたから、安心した。
すると、瑠璃が
瑠璃「ねぇねぇ、線香花火やろうよ!」
と誘ってきたので、私は頷いてから、瑠璃のところに行った。
線香花火に火をつける。
パチパチと音をたてながら、光輝く線香花火。
私が綺麗だな~と思っていると、瑠璃が突然。
瑠璃「ひまって、太陽君のことが好きなの?」
と、尋ねてきた。
ひま「へ?」
瑠璃「いや、へっ?じゃなくて、どうなの?」
私は突然の質問に驚きを隠せなかった。
太陽君のことは、クラスメートの一員で大切だけど、好きかなんて考えたこともなかったから…。
ひま「分からない…。」
私は、小さい声でつぶやいた。