第2章 「夏」~想い~
ひま「…ということで、クラスの皆で花火することになったんだけど、太陽君はどうする?」
太陽「花火!?もちろん、行く!クラスの皆に会えるのか~!今から楽しみだなっ!」
太陽君はニッコリ笑ってそう言った。
今からとても、楽しみなようだ。
「誘ってよかった。」
私は心からそう思った。
太陽「んじゃ、ちゃんと花火楽しめるように、治療頑張るぞっ!」
ひま「おぉ、いつになくやる気だね~!」
私は少しからかうように言ってみせた。
でも太陽君は、
太陽「オレは、やるときはやるんだよ!」
自信満々に言った。
太陽「お前、花火する時間違えて、ひまわりの種持ってくんなよ?」
ひま「もぅ!ひまわりの種なんか持ってこないってば!……ぷぷっ、くっくっく…」
太陽「…?何がそんなに面白いの?」
突然、笑い出す私に疑問を抱く太陽君。
ひま「だ、だって、太陽君私と会った時から、ずっとひまわりの種ってばっか言ってくるから、おかしくって…、あはははは~」
太陽「そ、そんなに面白いかー?お前のつぼがよく分からねー笑」
と言いながらも、笑っている太陽君。
お互いに笑い出すととまらなくなって、気づいた頃にはお腹が痛くなるくらい笑っていた。