第2章 「夏」~想い~
桜が散って、緑色の葉っぱをつかせた木々が増えてきた。
蝉の鳴き声も聞こえる。
気がつけば、私は毎日太陽君の病室に通っていた。
自分でもまさか、毎日通うとは思ってもいなかったから少し驚いている。
そう思っていると瑠璃が、
瑠璃「ねぇねぇ、今度クラスの皆で花火するみたいなんだけど、ひま参加する?」
ひま「花火!?したいしたい!参加しよっ!」
瑠璃「ひまなら、そう言うと思った!んじゃ、紙に名前書いとくね。」
ひま「ありがとう!」
と、言った瞬間、私は太陽君のことが頭に浮かんだ。
ひま「あっ、瑠璃!太陽君の名前も書いておいて!」
瑠璃は微笑んでから、
瑠璃「ふふっ、はい分かりました。」
と言って、紙に太陽君の名前を書いてくれた。
そして今日の放課後、花火のことを伝えに太陽君のとこに向かった。