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【文スト】対黒

第4章 或る爆弾


「この位で驚いてちゃ身が保たないよ?」

追い討ちを掛ける太宰の一言。

それを聞いて敦は必死に後退さる。

「いやいや!こんな無茶で物騒な職場、僕 無理ですよ!」

「おや 君が無理と云うなら強制は出来ないね」

その言葉に少し笑みが戻る。
が。

敦の拒絶に仕方ないと云わんばかりに明後日の方向を向いて何か考えている太宰。

「となると君が住んでる社員寮、引き払わないと」

「あと寮の食費と電話の払いもあるけど…大丈夫?」

満面な笑みで話す太宰兄妹。


その言葉に、自然と涙が溢れてきた。


選択肢無いじゃないですかああああああ


声なき叫びが敦の脳内に響き渡った――。
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