第5章 しちゃう
何度もくちづけて息が上がってくる。
自分の呼吸なのか、彼の呼吸なのか分からなくなる。
「ふぁ…」
胸の膨らみにそっと手を当てられて反応してしまう。
もう隠す物は何もなくて、2人とも素肌を寄せ合っているだけだ。
きぃちゃんの身体、熱い。
でも私も、熱い。
緊張してさっきから会話を挟んでしまったけど、身体の熱は引くことがなかった。
触れられた場所は特に熱を帯びて、お気に入りの桃の香りの香水が強く香った。
ひたすらに甘い。
既にだらしなく愛液を垂れ流す私の秘部に指が沈んでいく。
「あっ、んんっ」
「力、抜いてね」
優しいけど、少し緊張したような声。
「うん」
指じゃない、さっき目にした大きいものがあてがわれるのを感じる。
「っ……!!!」
痛みに顔をしかめると、すぐに動きは止まった。
頬に触れた手が冷たい。緊張、してる?
「大丈夫?」
「ん…、痛いけど、だいじょーぶ」
なんとか笑顔を作る。
「うそ、めっちゃ汗かいてるじゃん。ちょっと休憩する?」
入口の違和感と痛みが少し下がる。
「や…」
「うん?」
優しい顔。
「大丈夫だから、最後まで、しよ…?」
きぃちゃんが固まる。優しい顔から少し困ったような顔。
「本当に大丈夫?」
「うん、大丈夫。…きぃちゃんが嫌なら、やめるけど…」
「嫌なわけないじゃん…本当にもう、途中でやめらんないかもよ?」
困ったような笑い方。
「大丈夫」
まっすぐ目を見て言うと、また真剣な表情になった。
「俺、ちゃんのこと、……すごく好き。」
ぼぼぼ、と火が出そうなくらい赤い顔で言う彼がひどく愛おしく見える。
「私も、好き」
口に出すと私の顔も熱くなる。
やわらかいキスを繰り返しながら、きぃちゃんがナカに入ってくる。
「んん…、うっんっ、」
絡む舌に気を取られて痛みが少しだけマシになる。
「はっ、あぁっ…んっく」
沈むように挿入ってきた彼が奥に突き当たる。
じんじんと痛む入り口と、奥の熱に浮かされて溶けてしまいそう。