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罪と罰【終わりのセラフ】

第23章 帝鬼軍の首都




与一
「簡単に会えるのかな?だって妹さんは…」


少し離れた位置で聞こえる与一の声は突然止まった。
こちらの方へと歩いて来ていたが、立ち止まったようだ。


与一
「僕も行くよ」

君月
「妹を救う為なら俺はなんでもする。巻き込まれて死ぬ可能性もあるぞ?」

与一
「じゃあそれ止めなきゃ」


声からして話しているのは与一と君月の2人だけらしい。
他のみんなは別々に行動しているのだろう。


君月
「止めるならお前も殺す」

与一
「違うよ。君月くんが無茶して死んだらもう誰も妹さんを救える人がいなくなるから…僕が守るんだ」

君月
「………」


そこまで言い切ってから彼らはまた歩き始めた。
足音がどんどん近づいてくる。


君月
「…家族だからか?」

与一
「うん、家族だから」


そして彼らも家族という言葉を口にした。


与一
「そう優くん言ってたでしょ?」

君月
「言ってた。あいつ簡単に家族って言うからなー」


言われた君月も嫌がっていない。
やはりこれが彼らの普通なのだ。


「…!」


その時、少し遠くのビルで爆発音がした。
あそこに1人の吸血鬼の気配を感じるのであそこにいるのは多分優ちゃんとミカ。

何故戦闘をしているのかはわからないが、この短時間で何があったのか。


君月
「派手にやってるけどあいつらなら大丈夫か」

与一
「ミカさんがついてるしね」
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