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罪と罰【終わりのセラフ】

第13章 日本帝鬼軍




フェリド
「あなたはどう物語を紡ぎますか?百夜ミカエラくん」

ミカ
「………」


名前を呼ばれた彼、改めミカくんは嫌そうな顔をしながら剣を収めた。

2年経った今でも変わらず暗い表情をしているミカくん。
でも優ちゃんの事を教えたからか、瞳に少しだけ昔の明るさが見えた気がした。



*****



(ミカside)


この2年で実力を認められた僕は都市防衛隊に配属され、今は神戸の三宮に任務で来ていた。
都市防衛隊とは一般吸血鬼ながら戦闘に秀でる精鋭部隊の事で、その実力は下位の貴族にも迫る程らしい。


人間1
「うわーーー!!!」


目の前では人間がヨハネの四騎士に襲われている。
大人達を殺した未知のウイルスが蔓延したのと同時に地上に現れたバケモノ、ヨハネの四騎士。

あそこにいる人間はヨハネの四騎士に対抗する手段が無い。
だから吸血鬼か日本帝鬼軍が助けに入らない限り、彼らは死ぬ。


女の子
「きゃっ!」


そんな事を考えているとヨハネの四騎士に追われていた少女が転けた。
今回の任務は人間という名の家畜の捕獲。

だからあの子供が殺される前に僕は動き出した。


ミカ
「剣よ、血を吸え」


そう言った瞬間剣の柄から出た棘が腕を刺し、血を吸いあげる。
血を吸い上げた剣によって身体能力が上がり、ヨハネの四騎士を一撃で殺した。
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