• テキストサイズ

【イケメン王宮】星の導きのままに。

第13章 仕置【R-18】




その夜、初めて

イリアの中へ
己を深く突き
律動したジル。


それは

熱く、そして優しく
境界を越え
動くたびに
溶け出すようで。


ジルはずっと
イリアの身体を抱きしめながら

今までの溝を埋めるように
何度も何度も
己を突き入れた。





「もう、貴女はずっと…私のものです」


絶頂を迎え
そのまま気を失ってしまったイリアを抱きしめながら
ジルはそう耳元で囁いた。


ちょうどその時
イリアの内腿を流れる白い河が
窓から差し込む朝日に照らされ光っていた。


















その日の午後のティータイム。


「イリアちゃん……なんていうか…お疲れさま」

執務室にお茶を用意してもらったところに現れたレオが、
イリアの顔を見るやいなや声をかけた。



「えっ?!私、そんなにひどい顔してますか?」

「うん…目の下のクマがすごい……」

メイクの甲斐無く、見抜かれた目の下を手で覆い、イリアはうなだれた。

「……ジルのお仕置き、厳しかったでしょ」

なんと返事をしたらいいか分からず、曖昧に微笑む。


「プリンセスのレッスンも厳しいもんね…それにしつこいし……」


「誰がしつこいのでしょうか?」


「!」


レオの背後で
深紫の双眸が冷たく睨む。


「いやーははは、冗談冗談…」

「レオ、冗談というのは笑えるものをいうのですよ」

「ん?笑えない?」


ジルは沈黙で回答する。


「あ、じゃあ…俺は邪魔みたいだから……またね、イリアちゃん」


レオは手に持っていた書類を机に置くと、そのまま足早に立ち去ってしまった。



「…まったく」

「でも、レオには感謝しないと……」



レオは
ジルにも、イリアにも声をかけて取り持ってくれた。


レオがきっかけを作ってくれなかったら
今度こそ手が届かないほど離れ離れになってしまったかもしれない。



「…イリア、確かに、今日はもう休んだ方がいいかもしれませんね」

ジルはイリアの向かいに座ると
イリアの頬をそっと撫でた。


「……そんなに私の顔、ひどいのでしょうか」

「いえ…疲れた顔の貴女も、とても愛おしいですよ」


ジルは額に口づける。



/ 120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp