第12章 抗えない【R-18】
「隙見せてるから…そういうことになるんだろ」
荒々しく揉みしだきながら
その頂を指でつまみ、弾いて
シドは冷たく言葉を紡いでいた。
「あっ……や……あぁ……」
押し寄せる快感に声を抑えることができずにいても
心の中では言いたかった。
(違う……そうじゃない……)
隙があるとかないとかじゃない。
どうしようもなく惹かれてしまっただけ。
本当は
選定会の時から。
止められなかっただけ。
再会してから、その加速する思いを
止められなかった…だけなんだ。
「いっ……いや……ああぁっ……」
シドが頂を丸ごと口に含み
舌でぷっくり膨れたその頂を転がし舐め取る。
「だ……めぇっっ……シ、シド……」
あの頃の自分だったら
思いきり委ねられた快楽の波に
イリアは身を任せることができない。
もう
心が求める人は
違っていた。
変わってしまった。
あの頃の気持ちとは違う。
同じように快楽を与えられて気付く。
心の底に横たわる
別の思い。
その思いが
身体を這う舌の
生温かい感触を
切なく苦しいものに変えていってしまう。
全く見ず知らずの人に
無理やり犯される方が
どんなにか楽だろう。
自然と頬を伝う涙は
生理的なものだけではなかった。
「……ああぁっ……シド……シド……」
切なさと快楽に顔を歪ませたイリアを
シドは淡々と攻めていた。
イリアの思いとは無関係に
蜜壺からは沢山の雫が溢れかえり
シドの指が
荒々しくそこを攻めたてた。
シドはもう無言で
滴り落ちる蜜を舐めとり
赤く膨らんだ蕾を
口に含んで転がした。
「……ぁっ、…や……だめ、だめ……イク、イッちゃう…!!」
蜜が飛沫となってあたりに散り
イリアの身体は弓なりに反りかえる。
シドは水音をたててその蜜をなめとり
そのまま口を拭って、イリアの顔を見下ろす。
イリアの顔を正面で見据えたまま
シドは蜜であふれかえるイリアの中心に
猛った己をあてがい、一気に貫いた。