第3章 嫉妬は甘い蜜の味 次男 嫉妬 媚薬 鏡プレイあり
「ありがとうございました!」
そして
行列に並んでいた最後尾のお客様の
接客が終わり
厨房スペースに居る隆也に
声をかける
「雑誌割引きのお客様
終了しましたー」
「お?了解!売り切れの商品の
売り上げ計算だけしといてくれないか?」
厨房から顔だけ出し
指示を出してもらったが
隆也の顔を見て吹き出して
笑ってしまう
「なに笑ってんだよ?」
「顔にチョコソースついてる!」
頬を指差しながら言い
「お?」
指で拭って付いたチョコを
見て自然の動作で指についたチョコを
口に持っていき舐める
「………」
その様子を見て
仕事中なのに色っぽく感じてしまい
黙ってしまう
「お前のせいだからな!」
「なんで?」
見惚れてるとムッとした隆也が
ボソっと言う
「内容を言う前に
用事があるならまず名前を呼んでから
だっていつも言ってるだろ?」
「う…はい…」
正論を言われシュンとしてしまう
「新しいバイトが来てくれた時に
そんなんだと先輩として示しが
つかないだろ?」
「もう…そこまで言わなくても
いいでしょ…この仕事バカ!」
「バカって!…お前も
そこまで言わなくてもいいだろ!」
「だってホントの事でしょ?」
これ以上言うと喧嘩に
なってしまう雰囲気に気づいたのか
隆也が折れて認めてくれる
「ハイハイ!俺は仕事バカですよ!」
なだめるように言って
厨房に戻る隆也を見てため息をつく
「………ハァ…」
「なんですぐ喧嘩になっちゃうかな…」
今は仕事に
集中しようと計算帳と電卓を
出し頭を仕事モードに切り替える