第12章 宴の誘い
萩「家康と行きたい・・・・・いいかな?」
家康「・・・・・別にいいけど」
(萩と二人きりなのは良いが謙信に会いに行くのは面倒)
はぁと溜息を吐く
秀吉「嫌なのか家康?」
萩「私と出かけるの嫌なの?だったら違う人に・・・」
家康「誰が嫌だって言ったの?しょうがないから着いて行ってあげるよ」
政宗「素直じゃねえなぁ」
光秀「俺が行ってもいいぞ家康?」
ニヤニヤしながら声をかける
三成「手土産は何が良いでしょうか?」
家康「煩いお前は本でも読んでろ」
三成「本ですか?でしたら戦術書など・・・」
家康「敵に塩送ってどうする気?馬鹿なの」
はぁぁと溜息を吐いていると
信長「この酒を持っていけ」
ドンッと家康の前に酒を置く
信長「数日前に献上された酒だがなかなかの美酒だ」
目の前に置かれた酒を見る
いつも見慣れた無色透明の物とは違う
赤黒い色をしている
萩「これってワインですか?」
家康「わいん?南蛮の酒なの?」
萩「うん、フランスやイタリアが有名かな」
家康「それじゃあこれを持って行きます」
信長「萩、謙信にかどわかされるなよ」
萩「家康がいるから大丈夫だよ兄様」
厳しい目で言う信長に萩はニコニコ微笑む
秀吉「しっかり守ってやれよ家康」
家康「わかってますよ。萩、準備に行くよ」
萩「はーい、行ってきます」
家康「・・・行ってきます」
萩に続き広間を後にする
政宗「どう思う秀吉?」
秀吉「昨日の様子を見れば好いてると思うが・・・」
光秀「昨日とはお前が赤い顔をして帰ってきた昨日か?」
ニヤニヤして秀吉を見る
三成「秀吉様、萩様の風邪がうつったのですか?」
政宗「風邪がうつるとしたら家康だろうな」
秀吉「兎に角。嫌いではないはずだ!」
光秀「謙信に寝取られねばいいがな」
クククッと笑う
そんな事を言われているとは知らずに萩と家康は身支度を整え越後の春日山城を目指して城を出て行ったのだった