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イケメン戦国【ご先祖様は織田信長】

第11章 謹慎 2


(寒い・・・頭がクラクラする・・・)

『これは人命救助だからね』

(だれ?声が聞こえる・・・)

唇に冷たい感触がして口の中に何かが流れてくる、それをコクッと飲み込む

『萩もう少し食べれる?』

瞳を閉じたままでコクンと頷くと
また唇に触れて口の中に流れてくる
何度かそれを繰り返される

うっすらと瞳を開けば目の前に家康の顔が見えた

萩「いえやす・・・」

家康「どうしたの萩?」

萩「・・・っと」

家康「何?」

耳を傾ける

萩「もっとちょうだい・・・」

一瞬目を見開き驚くが、フッと笑い軽く口づけを落とし

家康「先に薬飲んで」

家康は薬と水を口に含むと萩に口移しで飲ませた

萩「んっ・・・・」

ゴクンッと飲み込むと口の中に薬独特の苦みが残る
そこに家康の舌が入り込み口内をくまなく舐めると甘い痺れが走る
口の端から零れた水を舌で舐めとり離れる

家康「ちゃんと飲めたね、いい子」

にこりと微笑み頬を撫でる
萩は無意識に掌にすり寄る

家康「何?寒いの?」

萩「んっ···寒い」

家康の首に手を伸ばしギュッと抱き寄せる
萩と一緒に褥に横になり暫く抱きしめていると
スースーと穏やかな寝息が聴こえてきた

家康「おやすみ萩」

チュッとおでこに口づけを落とし部屋を出ていった
膳をさげに行く途中で女中に声をかけ萩を任せ家康は仕事に戻る

部屋に夕陽が差し込み出した頃、女中から声をかけられた

女中「家康様、そろそろ萩様のお薬のお時間でございます」

家康「分かった」

政宗が作りおきしていた御飯を暖めて萩の部屋へと急ぐ
カラッと襖を開いて家康は固まった

家康「なんて格好で寝てるの?」

暑いのか掛け布団から脚が出ている、裾が乱れて白い脚が太股まで出ていた
胸元も開いて胸の谷間が見えていた

褥の横に腰を落とし布団を整え、汗で額に張りついた髪を払い、女中が置いてあった水桶で手拭いを濡らし汗を拭った

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