第11章 謹慎 2
何かが唇に触れそれを口に含む
(あれ?)
細い棒のような物を舌で舐める
(これは何でしょうか?)
『ぁっ・・・』
舐めているとスッと口からそれが逃げた
三成は目線は本に向けたまま
無意識にそれを追いかけ掴むと
引き寄せ再度口に銜えてペロペロと舐める
(微かに甘いですね)
『っん・・・』
口に銜えている物がピクピク小刻みに震える
(まるで生きているみたいです)
『みつ・・なり・・くん・・・やぁ・』
甘く艶のある声が微かに聞こえ本から目線を上げる
目の前に瞳を潤ませ真っ赤な顔をした萩がいた
三成「あれ、萩様?どうされました?」
不思議そうに萩に問いかけると
萩「ゆび・・・なめないで」
三成「ゆび?なめる?」
意味が分からず小首を傾げ
三成は萩の顔から目線を動かす
肩から腕、腕から肘、肘から手首・・・
(あれ?何で私は萩様の手首を握ってるのでしょうか?)
まじまじと手を見詰める
ふと先ほど細い棒のような物舐めていた事を思い出した
(先ほどのはもしかして・・・)
手を引き萩の指先を含む
萩「っぁ・・だめ」
三成「甘いですね・・・先程の物は萩様の指だったのですね」
ペロッと指を舐める
萩「やぁ・・・・」
三成「ふふっ萩様は可愛らしいですね
もっと色んな所を食べてみたいです」
手の甲をツッーと舌で舐める
萩「っん・・」
三成「萩様は甲斐のトラと口づけをされたのですよね・・・
私ともして頂けませんか?」