第10章 謹慎 1
萩「ふふふっ、まーさーむーねー
なんかねー頭がフワフワするのー」
政宗「もしかして・・・・・酔っぱらってんのか?」
政宗が作って持ってきたのは酒饅頭、しかし少量しかお酒は使っていない
萩「えー酔ってないよーふふふっ」
頬を染め胸にギュッと抱き着き上目遣いに見上げて微笑む
政宗「萩お前・・・・・誘ってんのか?」
クイッと顎を持ち上げニヤッと笑う
萩「誘うってなーに?」
訳が分からず聞き返すと
政宗「こういう事だ」
萩「んっ」
いきなり唇に激しく口づけてきた
息つく暇がないほどに角度を変えて噛みつくように口づける
萩「ぁはっ・・・んんっ・・・」
酸欠で力が抜けた萩を膝に横抱きに乗せ
首筋に舌を這わせながら帯を緩め着物の袷を開き
口づけを落としていく
政宗「萩・・・・・」
名前を呼びながら胸に舌を這わしていると
すぅーっと寝息が聞こえてきた
政宗「萩?」
顔をあげて覗き込むと幸せそうにスヤスヤ寝息を立てて眠っている
政宗「おいおい今寝るか?」
はぁっと溜息を吐き萩の着物を整え
隣の部屋に褥を引き寝かせる
政宗「少量の酒で酔うとはな」
頬にかかる髪を避けてやる
ゴロッと寝返りをうちほんのり桜色に色づいた項が露わになる
引き寄せられるように政宗は項に口づけを落とし赤い花を咲かせた
政宗「今回はこれで許してやる
今度は手加減しねえぞ?」
自分がつけた後を指でなぞり呟いた
次の日から政宗は真面目に仕事に取組み小十郎を喜ばしていた
小十郎「萩様が来てくれたおかげで政宗様が真面目にお仕事してくれるので大助かりです!」
嬉しそうに萩と話をする小十郎
初めの頃より幾分か砕けた喋り方になった
萩「小十郎さんの負担が少しでも減って良かったですね」
ニコニコ微笑みながらお茶を飲んでいると襖が開く