第10章 謹慎 1
秀吉「三成、これを城下の鍛冶屋に持って行ってくれるか」
三成「はい、行ってまいります」
萩「行ってらっしゃい三成君」
秀吉「萩はウリの相手を頼む
かまってやらないと仕事の邪魔するからな」
萩「うん分かった」
三成が使いに出て数刻が過ぎ外は薄暗くなってきた
(もう夕刻か、今日はウリが静かで仕事がはかどるな、んっ?静か?)
ふと萩が座っていた方を見ると遊び疲れたのかこちらに背を向けウリと仲良く眠っている
秀吉は近づき屈んで声をかける
秀吉「萩こんな所で寝ると風邪ひくぞ」
萩「・・・んっ」
コロッと萩が寝返った事でウリが目を覚ましモソモソと動き自分の何時もの寝床へ向かい丸まった
寝床に行くのを見届けて萩に向き直る
ウリと遊んでいた為か胸元は開き裾が肌蹴て白い足を出して寝ている
秀吉「//なんて格好を・・・萩起きろ」
萩「んんっ~ウリ寒いおいで」
秀吉「俺はウリじゃ・・・・・」
ウリじゃないっといい終わる前に萩は手を伸ばし
秀吉の頭を抱き寄せた
秀吉「!!」
萩「んっ?」
手触りが違うと不思議に思いながらも頭を撫でる
(お、落ち着け、ウリと間違ってるだけ・・・)
顔に当たる柔らかい胸の感触に理性をたもとうと、思いっきり息を吸い込み深呼吸をした
でもそれが悪かった
萩「ぁっ・・」
素肌に息がかかり身を捩りながら艶っぽい声を上げる
秀吉「!!!!」
慌てて両手を萩の頭の横につき頭を持ち上げると
うるんだ瞳で見つめられ秀吉のたもっていた理性が崩れる
気づいた時には萩の唇を奪っていた
萩「んっ・・・はぁっ」
角度を変え口づけながら秀吉は白い綺麗な足を撫で上げた
萩「っあ・・・」
首筋を伝い胸元に口づけを落としていく
チュッと吸い付くと白い肌に赤い花が咲いていく
萩「ひ・・でよ・・しさん」
萩の秀吉を呼ぶ声に我に返り理性を総動員して離れ自分の羽織をかける
(俺は何てことを!!)
萩を見ると頬を上気させながらまたスヤスヤ眠る