第9章 春日山城下
幸村「げっ!?徳川だけじゃねえ伊達に明智もいるじゃねえかよ」
謙信「何だ信長はいないのか」
佐助「謙信様、喧嘩はダメですよ
萩さんを勝手に安土から連れ出してきたこちらに非がありますからね」
信玄「可愛い天女が目の前にいたら連れ去らなきゃ天女に失礼だろ?」
三成「確かに萩様は天女の様に可愛らしいですね」
微笑んではいるが目が笑っていない
萩「み、三成君?何か目が怖いんですけど」
三成「そうですか?何時もと同じですよ?」
ふふふっと微笑む
幸村「信玄様いい加減そのイノシシ女降ろしたらどうですか?」
萩「何回も言うけどイノシシじゃ無いからね!?」
佐助「幸村、女性に失礼だよ
萩さんはこんなに可愛いのに、もしかして照れ隠し?」
幸村「はぁ!?誰がこんな女に照れんだよ//
大体お前本当に当主か?信玄様に簡単に攫われて来るし
ただのお飾りじゃねえの」
お飾りと言う言葉に萩がピクッと反応したが
幸村は気づかずに顔を赤くしながら捲し立てる
幸村「剣舞は上手いかもしれねえけど剣の腕はいまいちなんじゃねえの?所詮は女だしな」
佐助「そろそろ止めた方がいいと・・・・・」
萩「幸村」
いつの間にか信玄の腕から降りた萩が近づいて来てにっこり微笑みを浮かべている
幸村「な、何だよ//」
グイッと襟を掴み引っ張り耳元で囁く
萩「・・・・・って・・・・・じゃ・・・・・に・・・・・」
囁き終わると両手で頬を包み黒い笑みを浮かべ最後に一言
萩「次にまた同じこと言ったらどうなるか分かってるよね、ゆ・き・む・ら?」
幸村「はいー!?もうぜってぇ言わねえー。嫌、言いません!?」
佐助「駄目だよ幸村、萩さん怒ると怖いんだ・・・
流石は第六天魔王の子孫だよ」
幸村「お、俺は城に帰る!?」
青い顔で後ずさり城に向かって駆け出して行く
佐助「萩さん気を付けて帰ってね
僕は幸村の心のケアに行くよ」
じゃあね、と幸村を追いかけて去って行く
?「クククッ萩、貴様あやつに何を言ったのだ?
真っ青な顔で逃げたぞ」