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イケメン戦国【ご先祖様は織田信長】

第8章 ツンデレなあなた


「そろそろ出て来たらどうだ?」

刀をしまいながら暗闇に目を向ける

「やはり気づいていたか上杉謙信」

「あっっ!光秀さんいたんだったら助けてくれても良かったのに」

「出て行ったら面白くないだろう」

「もう、あっそうだどうせなら短刀じゃなくてちゃんとした刀を渡してよね」

「あのような奴らに付け入るスキを作るのお前が悪い
本来ならほっておく所わざわざ渡してやったんだ」

「しかも、お前は学習能力が乏しいらしいな」

「えっ!?」

「さっきも言ったぞ。食べ物に釣られて知らない奴にフラフラとついて行くな、と」

「うっ・・・でも、信玄様は知らない人じゃないよ」

ねっと可愛く小首を傾げてみる

「お前は『織田の姫』だろう?
武田信玄は敵将だ
さっきの男について行くよりたちが悪い」

「うぅ、でもでも佐助君は幼馴染だよ!?良いよね
佐助君だったら」

「その佐助とやらは上杉謙信の忍なのだろう?」

「はい忍びをやってます」

「じゃあ幸村・・・・」

「佐助がダメなのに真田が大丈夫だと思うのか?」

「はい・・・・ごめんなさい」

(はぁ、団子食べたかったな)

ガックリ項垂れていると

「興が冷めた俺は帰る」

「おっと、じゃあ俺も帰るとしようかな
萩今度はちゃんと遊びにおいで
おいしい甘味をご馳走するよ」

ギュッと抱きしめ頭に口づけを落とし離れる

「はい!必ず食べに来ます!?」

(食べ物に釣られるなと言った事を早くも忘れたのか?)

「またな」

「萩さん気をつけて帰って
今度様子を見に行くよ」

「うん、ありがとう」

背を向け去っていく4人に手を振る

「私たちも帰ろうか光秀さん」

「・・・・・」

「??光秀さんどうかした?」

「いや、そうだな仕事も終わったし帰るぞ」

馬を止めている場所まで戻って来ると
ヒラリと飛び乗り萩を引き上げる

「暫く走る落ちるなよ」

「うん!?」

光秀は安土に向かい馬を走らせて行った

「明智光秀か・・・・奴も天女の事が好きらしいな」

「信玄様が萩さんを抱き寄せた位から殺気が漏れ始めてました。
胸に印を付けた辺りは結構な殺気でしたね」

「まあ、天女は俺の口づけに夢中で殺気に気づいて無いみたいだったが」

「あいつ大丈夫か?」

「近いうちに会いに行ってみるよ」
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