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イケメン戦国【ご先祖様は織田信長】

第6章 探険


萩「松子さん!馬に乗るから袴を着せてもらってもいいですか?」

松子「はい、喜んで」

部屋に帰ると松子に着替えを手伝ってもらい
急いで厩へと向かって行った

萩「お待たせ小鹿毛!」

秀吉「ちょっと待て萩、馬に乗れるのか!?」

後ろから息を切らして走って来た
秀吉が引き止める

萩「もちもん乗れるよ。私は17代当主だよ
一通りの事は出来るよ」

よっと華麗に跨り手綱を引く

萩「夕餉までには帰って来るからね。行って来ます」

秀吉「萩!
まったく三成、見つからないようについて行ってくれ」

三成「はい。かしこまりました」

ひらりと馬に乗り後を追いかけて行く

**********

小高い丘にたどり着きいったん馬から降りる

萩「よしよし。少しここで休憩しようね
うーん、いい風」

風が吹くたびに栗色の髪がフワフワ揺れる

ブルルルッ

萩「んっどうしたの?小鹿毛」

?「また会ったね。俺の天女」

萩「えっ?」

声が聞こえると同時に体が浮き嗅いだ事のある薫りに包まれた

萩「信玄様!?」

後ろから信玄の抱き上げられた

信玄「会いたかったよ萩。
せっかくだからこのまま俺と逢瀬を楽しもう」

萩を抱いたまま歩き出す

萩「えっ!でも小鹿毛がいるので」

信玄「大丈夫。あの馬は信長の馬だろう?一人で厩まで帰れるよ」

小鹿毛を見るとクルッ向きを変えお城の方角へ走り去っていく

萩「気を付けて帰るのよ」

小鹿毛が見えなくなると

信玄「それじゃあ、逢引に行こうか」

**********

少し離れた所で丘を眺めていると
小鹿毛がこちらに向かって走ってくる
木陰に隠れ通り過ぎるのを待つ

しかし、通り過ぎる小鹿毛の背に

三成「誰も乗っていない?」

馬に乗り丘を目指す

三成「萩様」

辺りを見回すが萩の姿は何処にもない

三成「どう致しましょうか。」

馬の手綱を引き元来た道を急ぎ引き返していった
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