第6章 探険
秀吉「ば、馬鹿か三成!違いますから信長様」
三成「えっ?違うのですか」
萩「違うよ三成君『私が秀吉さんに抱き着いてる』だよ」
ねっと秀吉に微笑みかける
思わず笑顔で返した秀吉は
突き刺す様な視線を感じた
信長「萩、秀吉が好きなのか?」
萩「はい!好きです」
光秀「ほぉ・・・」
にやりと笑う光秀の横で信長は殺気を放ち秀吉を睨む
秀吉「あ、の・・・信長様?」
冷や汗をかきながら視線を受け止めていると
萩「三成君も好きだし光秀さんはちょっと意地悪だけど好きですよ」
光秀「残念だったな秀吉。"好き"違いだ」
三成「ありがとうございます。私も萩様が好きです」
にっこり微笑みあう
(うーん、エンジェルスマイルに癒される)
萩「でもやっぱり」
微笑み信長のもとへ近寄り腕に擦りつく
萩「兄様が1番だよ」
可愛く小首を傾げ上目遣いで見上げる
1番という言葉に信長は微笑む
光秀「何時から"兄様"と呼ぶようになった?」
萩「今日からです。父様って言うほど歳は離れてないから兄様で」
にっこり微笑みギュッと腕に抱き着く
信長「お前は俺の可愛い妹だ、好きに呼べ」
よしよしと萩の頭を撫でる
(なかなかやるな、信長様を手なづけたか)
三成「萩様そういえば信長様に御用があったのではないのですか?」
萩「あっそうだった、兄様の馬に乗っても良いですか?」
信長「小鹿毛にか?あいつは俺以外の者は乗せぬ、
違う馬にしろ」
三成「小鹿毛ですが、萩様にとても懐いていらっしゃいましたよ」
信長「・・・そうかならば乗ってみろ」
萩「やった!じゃあ早速着替えてきます」
急いで自室へと走り去っていく
秀吉「待て萩廊下を走るな!
信長様失礼します」
秀吉は去っていく萩を追いかける
その後をのんびりと三成が続く