第4章 織田家の姫
秀吉「よろしいのですか信長様!?」
信長「構わん萩を織田家の姫としてこの安土城においてやる」
光秀「信長様も左胸に痣があるのですか?」
ニヤリと笑いながら聞くと
信長「・・・ある」
ジィーっと萩の胸を見つめていた政宗が口を開く
政宗「萩、胸でかいな」
その言葉に痣を見ていた秀吉、三成、家康が顔を赤らめる
秀吉「政宗何を言っている!?萩は早く衿を直せ!?」
萩「はい!ごめんなさい」
衿を直し帯を手に取る、がそこで止まった
家康「貸して」
スッと近づいて来た家康が帯を取り上げ巻き始める
萩「ありがとうございます。家康様」
家康「家康で良い。織田家の姫なんでしょ?」
萩「分かった。ありがとう家康」
にっこり微笑みを浮かべる
笑うと可愛い//そんなことを思いながら帯と巻き終える
萩「信長様この刀は私が持っていても良いですか?」
信長「構わん持っていろ」
政宗「そう言えばその刀で剣舞をするって聞いてたが、見てみたいやれよ」
萩「私は構いませんが・・信長様良いですか?」
信長「剣舞か良いだろう舞って見せろ」
萩「では少し下がってくださいね」
目を閉じ刀を縦に持ち精神統一をする
目を開くと纏っていた空気が変わる
剣を軽く振りながらくるっと回ると萩の栗色の長い髪がふわふわ揺れる
光秀「美しいな、だが・・・」
そう呟くと萩の死角に剣を振り下ろす
僅かな殺気を感じ振り向く
キィッンと刃が音をたてる
キッと光秀を睨み付ける
光秀「ほぉ。死角から攻めたのだがな」
秀吉「何をしている!光秀」
光秀「いや、面白みに欠けるのでな」
秀吉に怒鳴られても悪びれなくニヤリと笑う
萩「私の舞が面白みに欠ける?」
刀を持ち光秀に向かいニッコリ微笑む
萩「では一緒に舞いましょうか?」
三成「もしかして萩さまは怒ってらっしゃいますか?」
秀吉に問いかけるが固まっている
萩は微笑んでいるのに黒いオーラが出ている
光秀「ああ良いだろう。舞ってやる」
行くぞっと光秀が刀を振り下ろすが難なく避ける
縦横無尽に次々に繰り出すが蝶が舞う如く総て避けて行く