第4章 織田家の姫
秀吉「父様?」
萩「そっくりなんです父様と」
信長「俺に似ているだと?」
萩「はい・・・あっ!そうだ秀吉さん預けた刀を持って来てますか?」
秀吉「ああ、ここに」
秀吉から2本の刀を受け取り信長に見せる
萩「信長様この刀は我が家に代々受け継がれている物です。見覚えは無いですか?」
刀を見て目を見開く
信長「その刀は俺が所有している刀と同じ『荒波一文字』と『北野藤四郎』だ
なぜ、その刀を持っている」
萩「この刀は信長様から頂いた物です
私では無く信長様のお子様で次男の織田信雄がですが・・・」
三成「信長様はお子様がいらっしゃたんですか」
家康「いる訳無いじゃん、本当に馬鹿なんじゃないの?」
驚く三成に冷たい目を向ける家康
秀吉「信長様は正室もまだ迎えていない
仮に子供がいたとしてもその子供が2代目になるはずだ」
萩が17代な訳が無いと疑いの眼差しで見る
萩「私はこの時代の人間ではありません
今から約500年後の平成と呼ばれる世から来ました」
政宗「500年後?夢物語だな」
信長「・・・貴様が俺の子孫だと言う証拠はあるのか?」
家宝の刀以外で何かあったかな?
うーんと考えて
萩「証拠になるか分かりませんがこれを」
帯に挟んでいたスマホを取り出すと写真の画像を立ち上げる
信長「何だこれは?」
萩「良く見てください、写真いえ絵が見えませんか?」
秀吉「確かに絵がみ・・え・・・・・信長様?」
画面を見つめたまま停止した。横から政宗が覗き込む
政宗「信長様に見えるな。だが髪色が違う萩、これは誰だ?」
萩「私の父です。そのえっと・・箱?はこの時代には無い物でしょ?」
スマホを見つめる信長達
信長「この素材・・・それにこの様な絵は見た事がない・・・がこれだけではな」
まだダメなの、あれを見せるしか無いか
萩「信長様もう一つ見せたい物があります」
帯を解き袷を少し開き左胸にある痣をみせる
萩「当主には生まれつき左胸に痣があります
信長様にもある筈ですよね?」
痣を見つめてから
信長「・・分かった萩、貴様を子孫と認めてやる」
皆が信長の言葉に驚いた