第16章 招待状
準備を済ませ春日山城を出発した
謙信「なぜ貴様がいるんだ?」
信玄「菻が出かけると聞いてな」
当然のように信玄と幸村が着いてくる
幸村「俺は信玄様の見張りです」
謙信「・・・・・」
佐助「まあいいじゃないですか、賑やかなほうが菻さんと萩さんも喜びます」
謙信「菻と萩が喜ぶならいい」
信玄「いやー楽しみだな幸」
幸村「羽目外さないでくださいよね!」
信玄「わかってるよ」
ニコニコ答える信玄にため息をつく
菻「ねえ謙信」
謙信「何だ?」
菻「その子は?」
謙信の着物から顔を出している兎を指さす
謙信「萩への手土産だ」
佐助「萩さんは動物が好きだからね」
謙信「大人しいが元気がいい兎を選んできた」
菻「かわいい!きっと姉さま喜ぶよ
よし!急ぐよー白雪!!」
手綱をさばき愛馬の白雪と疾走する
それに続き謙信たちも速度を上げた
やがて目的地の安土城が見えてきた
目的地の安土城では・・・・・
政宗「おーい、これ広間に持っていってくれ!」
女中「はい!!ただいま」
政宗「こっちの鍋を見ててくれるか?」
女中「はい!」
萩「政宗~何か手伝おうか?」
政宗「いや、大丈夫だ。お前は主役なんだから座ってろ」
秀吉「萩!」
台所を覗いていると後ろから秀吉に声をかけられた
萩「どうしたの?」
秀吉「どうしたの?じゃないだろ!もうすぐ菻が到着するはずだから急いで着替えてこい!?」
萩「えっ!もうそんな時間、わかった急いで着替えてくるね」
自分の部屋へと帰ると松子を呼んで着替えを始める
松子「今日はお祝い事なので華やかな物に致しましょうか」
萩「お願いします」
ウキウキと楽しそうに着物を選び始めた