第16章 招待状
秀吉「はぁぁ・・・・・」
大きなため息をつく秀吉
三成「如何いたしましたか?」
政宗「また萩が何かしたか?」
秀吉「いや、萩ではなく菻だ」
家康「『会わせろ』って言ってましたね」
信長から『菻に会わせろ』と言われ頭を抱える秀吉
光秀「さっさと迎えに行けばいいだろ?」
秀吉「お前なあ・・・
謙信がえらく気に入ってるって話だぞ?
簡単に安土に寄越すとは思えん」
光秀「クククッなら萩を身代わりに置いてくるか?」
秀吉「信長様が許すわけないだろうが!」
三成「では招待状を書いてはみてはいかがでしょうか?」
秀吉「招待状?」
政宗「二人の再開を祝う催しってところか?
なら任せとけ俺が美味いもの作ってやるよ」
秀吉「再開・・・祝う・・・」
三成「あの秀吉様」
秀吉「ん?なんだ三成?」
三成「萩様に書いていただけないのですか?」
政宗「その手があったか」
秀吉「よしそれでいこう!」
家康「ついてきますよ」
政宗「来るな」
光秀「面白くなりそうだな」
さっそく秀吉は萩の部屋へと向かっていった
秀吉「萩ちょっといいか?」
襖が開き萩が顔を出す
萩「秀吉さん?どうしたの?」
秀吉「実はな菻に招待状を書いてもらおうと思ってな」
萩「菻に?」
政宗「祝いの席を催すんだその招待状な」
秀吉「俺たちからよりも姉である萩からの方がいいだろう言うことになったんだ」
萩「分かった手紙書くの久しぶり」
机に向かい筆を走らせていく
政宗「じゃあ俺は仕込み作業に入るわ」
秀吉「頼んだぞ俺は広間で準備に入る」
菻を迎える準備が始まった