第15章 二人目の姫君
佐助「どうかしましたか?」
信玄「この娘は菻で萩は姉さまと言うことは姉妹なのかい?」
佐助「はい。菻さんは萩さんの妹です
菻さんこちらは武田信玄、甲斐のトラだよ」
菻「は!?武田信玄って戦国武将でしょ生きてるわけないでしょ」
いきなり戦国武将の名前を出されて否定をしていると
?「信玄様!?勝手に一人で先に行くなって言ってるでしょうが!」
怒りながら馬に乗って近づいてくる男性
佐助「ああ、丁度いいところに
菻さんあれは一騎当千真田幸村、知ってるでしょ?」
幸村「はぁ!?いきなり何言ってんだ佐助
って萩お前なんつう恰好してんだ!」
頬を赤く染めながら叫ぶ
菻「煩い!私は萩じゃ無い!?」
佐助「まあまあ菻さん落ち着いて
ここは僕たちがいた世界の500年前なんだ
理由はまだ調査中だけど
・・・・・・・・・・・・・・・ (理由は省略)
と言うわけでなんだ
萩さんは安土城で織田家の姫君として過ごしている」
菻「ふーん、じゃあ私も安土に行く」
佐助「移動は徒歩か馬だよ」
菻「馬貸して」
信玄「馬の乗れるのかい?今からだと日が沈んでしまうし何よりも道わかるのか?」
信玄の言葉に仕方なく諦める
菻「むぅー分かったよ明日にする
佐助、今晩泊めてくれる?」
幸村「はぁぁっ!?」
佐助「謙信様に聞いてみるよ」
信玄「駄目なら俺のところにおいで」
菻「えっいいの?佐助が駄目だったらお願いね」
幸村「何言っちゃってるんですかあんたは!?だいたい俺たち同じ城に住んでるでしょうが!!」
真っ赤な顔で怒鳴り散らす幸村を横目に見ながら春日山城に向かって歩き出す
信玄は準備をすると言い幸村と馬で去っていく
半刻歩いてやっと城下町が見えた
そこには先に行ったはずの信玄がいた
信玄「その上からこれを着てくれるか
そのままでは目立ってしまうからね」
朱色地の桜の花が散りばめられた着物に黄色の帯
髪は結った着物に袖を通し帯は手早く文庫結びにした
夕日に染まる城下町を歩く
萩にそっくりな菻を会わせて大丈夫かと無表情で心配する佐助だった