第15章 二人目の姫君
ピカッ
佐助「んっ?カミナリ?・・・・・
あれは歪み!?」
春日山城の自室でまきびし作りに勤しんでいた佐助は慌てて歪みの元に向かって走り出した
菻「え!?なにどういう事!?」
キョロキョロと辺りを見回す
菻「さっきまで階段を上ってたはずなのになぜ森の中!?
うーん、とりあえず人を探して聞いてみよう」
歩き出して数分で馬に乗った男性を見つけた
菻「わぁー馬だ!ってなんで着物着てんの?」
?「こんにちは可愛らしいお嬢さん、ん?
なんだ天女じゃないか。俺に会いに来てくれたのかい?」
菻「は?天女ってなに?」
知り合いにあったみたいに気安く話しかけてくる男を睨む
?「それにしても今日はまた肌を出しすぎではないか?
もしかして俺を誘ってるのかな?」
腰まである長い髪をポニーテールにし、キャミソールにホットパンツ、ニーハイを履いている
菻「誘うって何言ってんのこの人・・・・
まぁいいや、ねえここ何処?」
?「信長たちとはぐれたのか?ここは春日山城近くの森の中だ」
菻「信長?城?」
(信長って誰よ!しかも城?確か春日山城ってもうないはず)
不信に思い後ずさっていると後ろから声が聞こえてきた
佐助「信玄様、何をしているのですか?」
信玄「天女と運命的な出会いをしたので口説いていたところだよ佐助」
菻「えっ佐助!?久しぶりーって何その恰好コスプレ?」
忍び装束の佐助を見てほほ笑む
佐助「・・・・・もしかして菻さん?」
信玄「菻?」
菻「そうだよー私は菻、萩姉さまじゃないよ?
それよりも佐助ここ何処なの?さっきまで階段を上ってたのにピカッって光ったらここに立ってた
それで、とりあえず歩いてたらこの人に会ったの
この人すっごく馴れ馴れしく話しかけてくるし『ここは何処?』って聞いたら『春日山城近くの森の中だ』って、春日山城ってもうないよね?」
佐助「階段って本能寺跡地の?」
菻「そう!?刀を取りに来たって聞いたからきっと姉さまなら報告に行くと思って追いかけて上ってたんだよ」
信玄「佐助ちょっといいか?」
菻の言葉を聞いて考えごとをしている佐助に信玄は声をかけた