第3章 出会い・・・・・織田軍
秀吉「少し休憩するか・・ん?どうした、政宗」
数刻ほど馬で走ったところで小さな泉を見つけ秀吉と政宗は馬を止めた
だが政宗が馬から降りない
政宗「ちょっとな・・」
指で口元を押える仕草をする
秀吉「・・・まさかな・・」
政宗「ふっ、寝てるみたいだ」
秀吉は驚きを隠せなかった
女連れではあるが手加減なしで馬を走らした
政宗「俺の馬の乗り心地が良かったのか?」
秀吉「肝が据わってるってことだろ」
秀吉は再び馬に乗って萩を見た
華奢な身体は男の自分とは違う細い首筋に白い肌・・
なぜこんな奇妙な恰好をしているのかわからないが、腕と足の素肌が露わになった着衣を着ている
秀吉「萩が寝ているうちに、できるだけ走っておくぞ」
政宗「ああ・・しっかり抱いて落とさないようにしておく」
笑みを浮かべて政宗はしっかりと萩の肩を抱き寄せた
数刻馬で駆け抜け朝日が昇ったところで、ようやく目的地が見えてきた
政宗「着いたぞ、起きろー」
萩「んっ・・?」
目をぱちくりさせ驚いた、そのすぐ目の前に政宗の顔があった
萩「わっ!びっくりしたってあれ・・寝ちゃってた?」
政宗「ああ、ぐっすりな」
萩「ごめんなさい、それとおはよう」
ふんわり微笑む
政宗「おはようさん」
秀吉「着いたぞ、安土城に」
横から秀吉の声が聞こえてきた
萩「えっ安土城!?」
ハッと上を見上げたると
高くそびえたつ見事な城が目の前にある
萩「凄い!大きい!綺麗!」
目をキラキラ輝かせて喜んでいると
秀吉「萩、信長様がお待ちだ、が先に着替えが必要か・・」
萩「これじゃダメ?お出かけ用のワンピースなんだけど」
萩が着ているのはノースリーブタイプで裾が広がっているデザイン
膝上たけで細かいプリーツがあり、足をすっきりと見せてくれている
政宗「わんぴーす?俺的には目の保養が出来て良いけどな」
ニヤッと笑って見つめる
萩「政宗さんは良いって言ってるよ?」
政宗「政宗で良い」
萩「分かった、政宗」
秀吉「兎に角!?着替えに行くぞ」
馬を降りた秀吉が政宗の馬に近づき降りやすいようにとスッと萩に手を差し伸べる