第3章 出会い・・・・・織田軍
秀吉「・・・怪我はないか?」
萩「はい、大丈夫です」
政宗「そいつとは戦ったのか?」
萩「いえ、避けきれなくなったのでこれで防いだだけです」
『荒波一文字』を持ち上げる
政宗「その刀はお前のか?」
萩「はい、我が家に代々伝わる家宝の刀なんです」
秀吉「家宝をなんで持ち歩いている?」
眉を顰めながら聞く
萩「剣舞をする為です」
秀吉、政宗「剣舞?」
萩「剣を使って舞をするんです」
政宗「へぇーみて観たいな」
萩「それは構いませんけど。あの・・貴方方はどなたでしょうか?」
秀吉「まだ名乗ってなかったな、俺は豊臣秀吉、こっちは伊達政宗だ」
・・殺身成仁豊臣秀吉、独眼竜伊達政宗・・
ボソッと呟きじっと見つめる
政宗「で、お前は?」
萩「申し遅れました。私は萩と言います」
さっきは織田と言って話しが拗れたから黙ってよう
秀吉「では萩、お前が信長様を助けたのか?」
萩「さあ?名前は知りませんが一緒に燃える建物の中から逃げましたがそれが何か?」
小首を傾げる
政宗「聞かなくても合ってるだろ。見た事の無い着物を着てるからな」
秀吉「一応確認までだ。行くぞ政宗」
政宗「ああ分かった」
馬に乗るとグイッと萩を抱き上げる
萩「わっ!?」
政宗の前に横向きに乗せられて抱きしめられる格好になる
萩「ちょ待っ刀が落ちちゃう!?」
慌てて『荒波一文字』と『北野藤四郎』を抱きしめる
政宗「しゃべってると舌噛むぞ」
萩「きゃ!?」
馬の腹を蹴り走り出す
秀吉「信長様はそろそろ城についた頃だろう急ぐぞ」
政宗「しっかり摑まってろよ萩!」
夜の闇の中2頭の馬がスピードを上げ疾走する