第12章 宴の誘い
萩「う~んみつひでさんは意地悪だし
けんしんさまはいまいち何考えてるのかわかんない
さすけくんがいいな~」
信玄「姫、俺は?」
萩「しんげんさまが一番やさしいかも~」
にこーとほほ笑んでいると信玄に刀を突きつける二人
謙信「貴様は斬り捨てておいた方がいいみたいだな」
光秀「こいつが優しいのは下心があるからだろう?」
信玄「やきもちか?」
謙信「誰が貴様などにやくか」
コクコクと信玄から貰ったお酒を飲みながら見ていた萩が口を挟む
萩「どっちも好きじゃ駄目なの?」
光秀、謙信「「駄目だ」」
萩「う~ん、じゃあ強い男が好き」
信玄「強い男か、勝負してみたらどうだ?」
佐助「では僕が会場を作ります」
そう言うと立ち上がりテキパキと庭に会場を作りあげていく
佐助「さぁ出来ましたこちらへどうぞ」
謙信「・・・佐助これは何だ」
数メートル離れた処に的がある。その横には竹を地面に刺してある
佐助「的です。まずは拳銃対決です」
光秀「まずは?」
佐助「はい。この後は居合切りです」
幸村「佐助お前何でも出来んだな」
一瞬で作り上げた会場を見て幸村は感心している
萩「すごいね~どうやったの?」
佐助「企業秘密だよ。さて、謙信様と光秀さんどちらが先鋒になりますか?」
光秀「俺から行こう。自分のを使ってもいいのか?」
佐助「はい。試合開始です!」
パンッ ドンッ スパーン バキッ カーンッ
昼過ぎから始まった勝負はどれも引き分けばかり
もうすぐ日没、疲れを知らない二人はずっと勝負をしている
一方到着してからお酒を飲んでいた萩は睡魔と戦っていた
信玄「んっ?姫眠いのかい?」
萩「少し・・・まだ・・・」
コテンと信玄に凭れて目を瞑る
佐助「勝負ありです!?」
幸村「やっと決着がついたみてえだぞ」
「萩待たせたな」
信玄に凭れて眠る萩を抱きかかえ庭を後にした
さて、勝ったのは光秀?それとも謙信?