第12章 宴の誘い
萩「いってらっしゃい光秀さん」
にっこり微笑み挨拶をしていると周りが騒がしい
幸村「何やってんだ!?」
信玄「やるな明智」
謙信「・・・・・」
佐助「萩さん、いつもいってらっしゃいのキスしてるの?」
萩「えっ//」
赤くなり狼狽えていると
謙信「きすとは何だ?」
萩「さ、さかなかな?」
(ああ・・・デジャヴだ・・・・・)
幸村「何で今魚の話になるんだよ!」
佐助「謙信様、この場合のキスは魚の『鱚』ではなく口づけと言う意味の『キス』です」
萩「佐助君!説明しなくていいから」
光秀「意味が分かった処でそろそろ城を案内してもらいたいのだが」
佐助「すみません、行きましょう」
光秀「萩、酒を飲んでもいいがくれぐれも大人しくしていろよ?」
萩「分かってます」
素直に返事をして広間を出ていく光秀に手を振る
襖を閉め暫く歩いていると
佐助「光秀さんに見ていただきたいのはこちらです」
光秀「これは・・・・・まきびし?」
佐助「はい、こちらの世界に来て忍者の職に就いて以来忍者道具を全部手作りしています
最近のマイブームは『殺傷能力を落とさずにまきびしをいかに軽量化するか』なんです」
光秀「・・・・・これは何だ?」
まきびしの横にある丸い球を突く
佐助「さすが光秀さんですねこれは煙幕を改良して作ったものです
地面に叩き付けるとそうですね・・・光秀さんが下げてる鉄砲の音が何重にも響き渡るようになってます」
光秀「なるほど威嚇用か。時に佐助」
佐助「はいどうかしましたか?」
光秀「城を案内してくれ」
佐助のコレクションを見てから城内を一通り見て回り広間に帰ってきた
佐助「謙信様ただいま帰ってきました」
謙信「早かったな、入れ」
襖を開き目に入ったのは
萩「けんしんさま~これおいしいですね~どこのおさけですか~」
謙信「越後の自酒だ」
信玄「姫はお酒が入ると随分積極的になるねぇ」
胡坐をかいた謙信の膝の上に横抱きに抱かれて微笑んでいる萩の姿だった