第12章 宴の誘い
家康「報告ですか?」
首を傾げ考え
家康「ああ、そういえば謙信と勝負をしましたね」
秀吉「勝負?」
家康「弓で勝負をしました」
信長「弓か・・・では勝ったか」
家康「もちろん勝ちましたよ。俺に喧嘩売った事後悔させてやりました」
ニヤッと笑う
秀吉「そもそも何で謙信は喧嘩売ってきたんだ?
家康お前何したんだ」
秀吉は眉間に皺を寄せて問い詰める
家康「別にちょっと牽制しただけですよ」
秀吉「牽制って何をしたんだ」
信長「それがこれか?」
萩の髪をかき上げると耳の下に赤い痣が出てきた
秀吉「なっ!?」
萩「んっ・・・家康?」
家康「どうしたの萩?」
うっすら瞳を開き家康を見上げ微笑み首に手を回し引き寄せた
萩「ふふっだーい好き」
信長「萩」
萩「兄様?」
信長「どういう事か説明してもらおうか?」
寝ぼけながら家康にチュッと口づけをする
萩「こういう事だよ」
光秀「ほぅ、抱いたのか家康?」
秀吉「だ、抱いたってまさかお前!?」
三成「?今抱いていらっしゃるじゃないですか秀吉様」
政宗「その抱くじゃねえよ」
光秀「閨を・・・・・」
秀吉「わぁー言うな聞きたくない!?」
光秀、三成、政宗がいつの間にか広間に入ってきていた
萩「閨って何って・・・あれ、ここ安土城?」
やっと意識がはっきりしてきた
三成「閨とは寝るための部屋のことですよ」
萩「寝る部屋?昨夜は家康と一緒だったよ」
光秀「それはまぐわ・・・・・」
秀吉「みーつーひーでー」
家康「皆さんのご想像にお任せします」
政宗「萩、昨夜の家康はどうだった?」
萩「えっ昨夜の家康?」
抱く、寝る部屋、昨夜の家康、単語を並べて皆が聞きたい事にやっと気づいた
ボンッと音が鳴りそうな程に一気に顔が赤くなる
萩「な、な、何もなかったです!?」
信、秀、光、政『絶対何かあっただろう!?』
怒る信長と秀吉、ニヤニヤする光秀と政宗、意味が分からず首を傾げる三成、素知らぬ顔の家康
真っ赤になって頑なに否定するのだった