第10章 隠れた気持ち
カッコ悪いと、こんな姿見せたら嫌われるんじゃないかと、そればかりを考えていた。好きだから、嫌われたくないから。君と同じ、俺もそうだった。でも離れてみてわかったんだ、一緒に居られないこと以上に辛いことはない。
いまだから素直に言える。
「あれからずっと、後悔してた。の手を離したこと。
好きな人が出来たって言われて、自分のプライドを守って、あの時カッコ悪くても別れたくない、なんで、ってすがればよかったって。それくらい俺にとってのいないこの1年は真っ白だった。」
もう今は1年間分の言えなかった想いを伝えたい。
「好きだ、、・・・ずっと好きなんだ。」
「・・・っ、翔くん」
「・・・うん、もっと呼んで。」
「わ、たしも、・・・寂しかった、ホントは会いたくて毎日会いたくて何回も電話、かけようと、」
詰まるの初めて聞くような言葉に、望みは全て叶えたいと思ってしまう。
「そんなの毎日かけるよ、会いたいって言われたら会いに行く。」
「でも、翔くんわがままな子は」
「好きだよ、なら、わがままでも、うるさくても、どんなでも好きだ。大好きだ。」
ギュッと、強く抱きしめると、細くて柔らかいの腕が背中に伸びて、腕の中、大声で泣かれた。
それは俺にとって、4年+空白の1年の中で、の本音が聞けたその時間が一番幸せな時間。