第10章 隠れた気持ち
「智くん」
にまた気持ちを伝えて数日後、たまたま智くんと2人きりになった。
「ん?」
「ご心配、お掛けしました。」
「え?」
「ライブでちゃんとソロ歌えそう。」
「…ふふ、まじか。」
「まじです。」
上手くいったか、いってないかなんて言わないけど、この人はなんとなく分かってくれてるような気がする。
「彼女、喜ぶんじゃない?翔くんの歌(ラブレター)。」
「……ほんと、大野さんて実は意地悪上手いよね。」
「んふふ、」
ねえ、
甘いときも辛いときも
一緒にいられるなら
どんな君でも受け入れられる。
もう俺のものじゃないなんて
言わせないから、
夢の中だけじゃなく
ずっとずっと傍にいて。
まだ世に出ていないこの曲は
君を想って作った曲。
『 sugar and salt 』end.