• テキストサイズ

sugar and salt

第9章 カコ




 マンションへ入ると、「おかえり」とが迎えてくれる。



「ただいま。」

「あ、」



 が俺の右手にあるボックスに気づく。それをすぐに、差し出した。



「おめでとう!」

「ふふふ、ありがとう。・・・なんか得意げですね。」

「うん、達成感、はんぱない。」

「あはは、もうご飯できてるよ。」

「やった、あー腹減った!いい匂い!」








 笑うがいて、暖かい飯があって、久しぶりの二人の時間があって、やっぱりこれが俺の幸せだと思った。右ポケットに入ったそれを確認する。もう迷いなんてない。




 今すぐは無理だけど、その決意表明でこれを渡そうと思っていた。やっと今日、渡せる。









/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp