• テキストサイズ

sugar and salt

第9章 カコ




 

 19時、収録の合間の休憩でマネージャーにおつかいを頼んだ。



「ほんと悪いんだけど、局出て道路挟んだケーキ屋さんでチョコの四角いホールケーキ買って来てくれない?」

「え?ケーキですか?」

「うん、ちゃんと保冷剤つけてね!出来ればいっぱい!」

「あ、今召し上がらないんですか?」

「持って帰りたいの。あ、お誕生日おめでとうのプレートもね?」

「どなたかのお誕生日ですか?」

「うん、妹。」




 ごめん、まい。また使わせて頂きました。




 それを聞いていたのか後ろから「へえ」という声が聞こえた。




「・・・に、にの。」

「まいちゃん、誕生日、なんすね。」

「うん。」

「もういくつになったの?」

「えっと、・・・あれいくつだっけ。」



 困る俺を見て、二ヤッと笑うニノが

「お兄ちゃん、しっかり。」と言って楽屋に入って行った。




 ニノのあの笑い方はなんか、怖い。






/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp