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sugar and salt
第6章 映画館の衝動
翔くんが入った映画館はお世辞にも綺麗だとは言えなくて、醍醐味であるポップコーンやジュースも売っていなかった。
受付に人はおらず、翔くんは私の腕を引いたまま奥の部屋へとドンドン進んでいく。
「あ、れ?翔くん翔くん、チケットは…」
「うん、大丈夫、」
大丈夫?なのか。
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