第4章 第2章 猛獣たちと一緒
「・・・・・・驚かないのか?」
「知ってたからね。だから普通に話しかけてたでしょ?」
アルフレートからの問いにそう答える。
「じゃあ、さっきの生肉の方がいい? って質問は・・・・・・」
「君たちが話せるようにわざと言っただけ」
エリクの問いにそう答えながらさっき買った食材を取り出す。
「ほらほら、皆ずっと何も食べてないんでしょ。まずは食事ね。事情はまぁ、知ってるから言わなくてもいいけど。」
「なんで、俺たちの事情まで知ってるんだよ。」
ルシアに突っ込まれた。
「それは・・・・・・企業秘密です。あんまり問い詰めようとするなら猛獣使いに売っちゃうからね。」
まぁ、売るとしてもティアナだから心配はしていない。
「・・・・・・」
大人しくなったルシアに言い過ぎたかなと思い、少し反省する。
「あー、とりあずご飯にしよう。ねっ! 細かな事情とかは食べてからちゃんと聞くから。」
気まずい雰囲気に逃げるように台所へ入った私は、ゲームと同じくトマトで煮込んだシリーズをお皿に盛り付け、
食べやすいように一口サイズぐらいにちぎっていく
トラだけ生肉なのは、元が普通の動物だからだ。
「お待たせ。味についての文句は受け付けないからね。」
最初にそう言ってから、
マティアスにはお肉。というかソーセージ
アルフレートは確か食べ方忘れてるって言ってた記憶あるからスープだけでいいかな?
ルシアは魚で
エリクはキャベツ
皆に一口ずつスプーンで食べさせる。