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どうやら私は死んだらしい。【HUNTER×HUNTER】

第5章 素性






「“……日生まれ 23歳,名前:サキ・ランタナ”っと。なんか、拍子抜けするほどカンタンね」

サキとヒソカは、役場の担当者から貰ったハンター試験応募カードに必要事項を記入し、ピッと指紋の登録をする。

「だから良いんじゃないか」

「まーね」

ヒソカとサキはそんな会話をしながら、記入済みのカードを担当者に手渡した。

『なんだか、いよいよって感じですね!!』

漫画で見たことのあるカードにこれからの出会いを想い、俄然ワクワクしてきた私は、急なテンションの変化にやや引き気味のサキを余所に、ふふふーと笑う。

『なに?そんなに楽しみなワケ?』

『ええ、そりゃあもう!だって、本当の本当にゴン達に会えるんですよ!?単行本に握手券なんて付いてないのに!!』

『喩えから説明頼むわ』

私の勢いに、流石のサキもつられてフッと息を漏らした。

「どうしたんだい?」

「あぁ、サチがね、柄にもなくはしゃいじゃってるのよ」

『聞き捨てなりませんねサキ。柄にも、ありますよ?というか地の柄ですよ?』

『なにそのキャラ』

反論する私に、サキがクスクスと声を殺して笑う。
……サキってこんなに笑う子だったんだ、と私は不意に思った。
と、その時。

ヴヴヴ。

サキのリュックが短く振動する。

「あ、やば。今日全然ケータイ見てないわ」

サキが急いで携帯を確認すると、SMSが数通届いているようだった。彼女はそれを、壁を背に開く。

[17:54 Z.ウィーズ氏殺害、A級首である幻影旅団の犯行説が濃厚]
[15:21 Z.ウィーズ氏死亡。氏の第二邸宅全焼。死者・行方不明者 計23名。窃盗団の犯行の疑いあり]
[10:36 ジザニオン・ウィーズ氏第二邸宅から出火。氏の安否不明]
……

携帯の画面には、先程の火事の経過が書かれたメールが、受信時刻毎に並んでいた。

『……これは?』

『あぁコレ?いわば速報よ。仕事に関連しそうな大きな動きは、こうやって報告してもらってるの。まだ一般公開されてない情報も流してもらってるわ』

『え、警察からですか!?』

『まさか!そーいう能力者を雇ってるのよ』
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