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こたつ de ××× Second Season

第6章 こたつで最弱王決定戦


「ねぇ~えぇ~、早くババ抜きしよぉよぉ~」

イケナイイケナイ…
ついつい…

「ごめん、お待たせ。さ、始めよっか? どうする? じゃんけんする?」

じゃ~んけ~ん…

「あっ、オイラの勝ちだぁ♪」

結果は俺の負け。

俺は手札を扇型に広げて大ちゃんに向かって差し出した。

現時点での俺の手札は12枚。
ここから大ちゃんが一枚引いたら…

「う~ん、どれにしよおかなぁ?」

大ちゃんの指が俺のカードを一枚一枚、確かめるように摘まんでは離し、摘まんでは離しを繰り返す。

「よし、これだ!」

漸く一枚を決めて、俺の手からカードを引き抜く。

「あ~ん、揃わないかぁ…」

ガックリと肩を落とす大ちゃん。

「次は俺の番だね?」

大ちゃんが俺の前にカードを出す。

この中に”ババ”が…

俺は慎重にカードを選び、一枚を引き抜いた。

「よっしゃ、揃った!」

「えぇ~、ずるぅいぃ~」

大ちゃんが唇を尖らせる。

仕方ない、これが”運”ってやつだよ(笑)

「はい、次は大ちゃんの番だよ?」

「今度こそ…」

大ちゃんがまたカードと睨めっこを始めた。

でもさ、大ちゃん?

俺、”ババ”持ってないよ?
分かってるでしょ?

だって”ババ”は大ちゃんのカードの中にあるんだもん。
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