第6章 こたつで最弱王決定戦
言ったものの、何にも考えてなかったオレは、両腕を胸の前で組んで考えを巡らせる。
う~ん…
普通の罰ゲームじゃ面白くないし…
「そうだ、ひらめいた!」
両手をパンと叩くと、それに驚いたのか、大ちゃんがビクッと肩を竦めた。
「あ、ごめんごめん…。それよかさ、罰ゲームなんだけどさ…」
ゴニョゴニョゴニョ…(。-_-。(- )))
フムフムフム…(˘ω˘ ≡ ˘ω˘)
「面白いじゃん、早くやろ、ババ抜き♪」
キラキラと目を輝かせる大ちゃん。
だけど、笑っていられるのも今の内だよ?
「早くカード配って?」
カードをオレに差し出し、大ちゃんがこたつの天板を両手でペンペンと叩く。
「はいはい、ちょと待っててね?」
オレはカードを受け取り、シャッフルしていく。
「ねぇ、トランプって、ババ入れたら53枚になるんだよね?」
「うん、そうだけど? それがどうしたの?」
だったら、1枚でも少ない方が有利なんじゃない?
「ううん、何でもないよ」
シャッフルし終えたカードを、オレと大ちゃん、交互に配っていく。
勿論、配り始めは大ちゃんから。
これで大ちゃんの持ち札は27枚。
オレのは26枚。
1枚少ないオレの方が断然有利になったんじゃないの?٩(>ω<*)و